昨年の3月に何気なくメールチェックをしていたら
「えっ!?」と懐かしい名前があり、見間違いかと思ったら
確かに多摩センター校で最優秀生だったT君のお名前でした。
多摩センター校開講当時の小学5年生から高3の1月まで通ってくれて、
見事第一志望の国立大学に進学され、卒業し、就職をまじかに控えていました。
在塾中はクールな生徒さんで、まさか私なんぞにこのようなメールをくれるとは思っていなかったので
大きなサプライズでした。
ご本人に承諾を得て、この私の家宝となったそのメール投稿させていただきます。
高山先生
ご無沙汰しています。
ウィングローブ卒業生の○○○○です。
今年度末で大学を卒業して就職するにあたり、近況をご報告させていただきます。
大学でも入部した□□□部では4年時に主将を務めました。
あまり良い結果を残すことはできませんでしたが、主将としての1年間、そして□□□部での大学4年間、良い経験を積めたと思っています。
その後1年留年して就職活動を行い、▽▽▽株式会社に就職することになりました。
入社前の課題の一つにTOEICで最低800点以上、目標900点以上取得するというものがあり、本日結果が出ました。
Listening 465
Reading 440
Total 905 でした。
ギリギリですが900点を越えることができ、ほっとしました。
本日、近況報告をしようと思ったのも、この結果を受け、感謝の気持ちを改めてお伝えしたいと思ったからです。
中学3年の英検2級取得以降、このような検定試験を受けてこなかったため、自身の英語力の立ち位置には不安を感じていましたが、ウィングローブで教わったことが着実に力になっているということを改めて実感しました。
受験をサボり続けた結果、入社直前となり不安でしたが、試験前1ヶ月間に集中して勉強して感覚を取り戻すことができました。
このような素地ができたのも高山先生のおかげです。
改めて、8年間も英語を教えてくださり、本当にありがとうございました。
近況をご報告するにあたり、多摩センター校のブログも拝見しました。
テストで100点だったり偏差値60,70越えだったりと、皆さんいい成績を取っていて頼もしいと思うと同時に、先生の熱量が行間からひしひしと伝わってくるかのようで、懐かしい気持ちになりました。
多摩センター校、応援しています。
お忙しい中長文失礼いたしました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
○○○○
以上が卒業生Tくんからのメールでした。
私のブログの中で優等生「Tくん」としてたびたび登場しています。
大変優秀な生徒さんで、卒業するころには私から教えることは何もなかったと思います。
しかし、最後まで通ってくれて、こうして卒業して5年たって連絡をくれるとは本当にうれしかったです。
その後、連絡を取り合って、同じクラスの卒業生と飲み会を開きました。
卒業生とお酒を酌み交わせるなんて、こんな日が来るとは思っていませんでした。
私から見た優等生「T君」をお話します。
在塾8年間中休んだのは2回くらいで、
購入した教材でやり残した教材はゼロでした。
レッスンが終わるころには、どんどんテキストを進めた結果、
ペンを持った手が痛いと言って手首を振っていました。
自転車で多摩センター校に来て、真冬でもTシャツにウィンドブレーカー一枚で教室に入るとTシャツ1枚でした。
ウィングローブの週一の授業が終わって自宅に帰ってくると、毎回ものすごく疲れている様子で
お母さまは「一体ウィングローブで何をやっているのだろう?」と不思議に思っていたそうです。
それだけ、週に1回、2時間半(当時)の授業に集中してくれていたのだと思います。
睡眠は8時間から9時間取り、学校の授業中に眠ったことはないと聞きました。
休み時間にさっとその日の授業で勉強するところを読み
大事なところだと思ったところで先生の話をよく聞いたそうです。
定期試験前に私が「定期試験範囲を7回読むと90点以上取れるらしいよ」と伝えると
「僕は毎回15回読みます」と平然と答えてくれました。
もちろん学校では断トツ首位です。
ウィングローブでは、オリジナル教材に「スティーブジョブズの伝説のスピーチ」をいち早く取り入れていたのですが
T君は、全文を暗記して、当時行っていた多摩センター校の暗唱会で見事に下級生の前で披露してくれました。
その後の下級生たちが爆発的英語力の向上を示してくれたことは言うにも及びません。
後日、Tくんが「先生、あのスティーブジョブスのスピーチは今年の僕の高校の入試問題になりましたよ」
と教えてくれました。高校では帰国子女と間違えられていたそうです。
大学では、入試の英語の結果でクラスが決まり最高位クラスで留学生と帰国子女の中で英語を勉強することになったと言っていました。
私はというとTくん在塾中は
「こんな優秀な生徒さんが私のところでよいのだろうか。もっと優秀な先生の所に行った方が
彼の本来の力を発揮できて最高峰の大学に行けるのではないだろうか」と何度考えたかわかりませんが
結局最後まで通ってくれて、多摩センター校以外の塾には通ったことがないと言っていました。
最後のレッスンでは教室から皆既月食をクラス全員で見て、送り出しました。
Tくんとの8年間に、私は英語講師として大きく成長させてもらい、
その恩恵をずっと今まで受けてきたなと思っています。
私の方から、Tくんに感謝しなくてはいけないです。
私自身は若いころは英語塾を始めるとは夢にも思っていませんでした。
しかし、こういう生徒さんと出会えたことは、
英語を好きになって、英語を使う仕事につき
英語教室を始めることに繋がったからなのだと思うと
「英語」がもたらしてくれたすべての出会いに
感謝しかありません。