大学受験、高校受験のウィングローブ英語塾。多摩センター校です。

優等生だけじゃない。

多摩センター校(2014年12月24日)

中学受験では、勝ち組の生徒K
多摩の名門中高一貫校に通っています。
しかし、Kは、中学入学後からずっと苦労をしています。
学校の進みが早く量が多いため、息つく暇がない。
洗濯機の中の半そでのTシャツの様です。
ぐるぐる回る中、捕まるところがない。

しかし、山口先生は「あの子は、能力が高い」とずっと言い続けてくれます。

私のところへ来ても、救い出すことができていません。
他の生徒のように華々しい結果を出させてあげていません。
しかし、ご両親のご理解と協力があり淡々と通い続けてくれています。

週に一度、2時間半だけ英語を勉強するというペースです。

そのKが先日、海外修学旅行のお土産にキャラメルを持ってきてくれました。
そして、その日のレッスンの熱の入り方はいつもと違う。
「あ~よかった。ついにこういう日が来た。山口先生の言っていた通りだ」
と思った翌日が、中一の妹さんのクラスの保護者会でした。

お母様から
「先生、Kが修学旅行で現地の高校生3人とK達日本人5人の8人で観光をしたらしいんですが、
5人の中で英語を話せたのがKともう一人だけで
あのKが観光中ずっと通訳をしたらしいです。
それを聞いてもう嬉しくて、先生に早く報告したくて・・・」

私も嬉しかったです。英会話はほとんどやっていません。
ただCDの音を聴いて、自分の音声で追いかけること、
文型を意識しながら文の構造を取っていく訓練、
単語、熟語の暗記と基礎精講を解き続けてきただけ。
それも、彼は特例で2時間半のレッスンのみで
家庭学習のプログラムはしていないのです。

それなのに、通訳として一歩前へ出られたのは、
主語、動詞、目的語という英語の語順が、4年間で染み付いたからだ思います。
この語順を守っていれば覚えた単語を組み入れていけば通じるのです。
口は、教室で動かしていますから動いたのでしょう。
英語を普段から発声していなければ、なかなか口をついで出てきません。
聞きとりも同じです。

昨日の高3の過去問講座で、Kのお土産のキャラメルを出しました。
そして、Kが通訳した話をしました。
「すげ~な~アイツ。やる時、やるんだな~」
高3生にとっては弟分のようなKです。
かつては一緒にレッスンもしていました。

どうして、この話を書いているかと言うと
「これ食べられるんですか?」と高3生に聞かれたのがきっかけです。

お土産のキャラメルは、最近では見かけないオブラードで包まれていました。
18才はオブラード知らないんですね。
私は、一人郷愁の世界へと連れていかれましたのに・・・。

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