大学受験、高校受験のウィングローブ英語塾。渋谷本部です。

2019年12月アーカイブ

2021年開始予定だった英語民間試験活用が見送られた。入試制度の改革の議論ばかりだが、

このかん「コミュニケーション重視」「文法軽視」という方針の教育で、中高生は英語力がついているのだろうか。そこは精査しているのか。

 

「英語塾」という現場の実感としては、ついていない。高1で中2の文法もあやふやな生徒が多いためである。

 

高1、高2が「英語ができない」と問合せがある。体験レッスンでわかるのが「冠詞」という言葉を知らないとか、動詞+-ingの2種「分詞」と「動名詞」の区別もあやふやだったりと、中2レベルの文法すらあやしい。トップ校の生徒ですらそうである。現在の学校での英語教育は、文型・文法を軽視した、音読とリスニング重視の英会話スクールのような授業であると聞く。

 

目的語には名詞しかなれない、動詞の後の品詞によって文型が違い意味が違う、そういうことすら学校でちゃんと教えてくれていない、もしくは教えているが1回教えたら「はい教えましたよ。わかりましたね」ということなのか、身につくまで繰り返しもしてくれない。そのため技術として身につかないままドンドン先に行ってしまうというのが現実らしい。トップの私立中高生がことごとくそうであり、保護者が心配して英語塾を探し、ウィングローブの門をたたく。

 

例えば「理科」なら、生物は得意だが化学は不得意、ということも可能だが、英語はそうはいかない。基礎から積み上げないと応用はできないのだ。フラフラした土台の上に家を建てても傾く。長文問題をどう解くかを生徒にきくとほとんどは「雰囲気」「カン」と答える。

 

日経新聞2019年11月28日付「再考・英語教育」で、鳥飼久美子氏は以下のように書いている。「高校ではよい英文にたくさん触れ、読解力をつけることが大事だ。・・・読む力があれば、場数を踏むことで話すことにも慣れていく」「日本は過去30年にわたり「話せる」を目指して英語教育改革をしてきたが、成果は出ていない」まったく同感である。

 

動詞のあとにどの品詞が来るかにより、文型が違い、意味が違う。それを知らないとちゃんと根拠をもって文を読めない。get はあとに目的語(名詞)が来れば「手に入れる」、形容詞が来たらSVCで「~になる」。ちゃんと知っていれば正確に、速く理解できる。さらに文構造が読めるようになれば暗記も減る。

 

たくさん聞いたり読んだりしているうちにわかります、と言われても、中高生はそんなに英語だけに時間はとれない。ルールを習得して技術として使えるようになった方が絶対に短期間で伸びるので効率がいい。リスニング力すら、文法がわかっていなければ選択肢の文章を理解できない。

 

 

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