小3、小4になると、首都圏の親御さんは、周囲の公立中学の様子をうかがいつつ、
「受験させた方がいいかしら」と考えるのでしょうね。
もちろん、受験して進学し、性格的に合っていれば楽しい生活になることでしょう。
ですが、私立中学の実態を知っていれば、「入学してから苦労する場合がある」ということを
ご存知の方が、決定には役立つはずです。
【 休めると思ったら・・・ 】
生徒は、入試が終わったら「休める!」と思うはずです。
けっこう一生懸命勉強をして大変だったので1、2年は休みたい、入学すればバラ色だ・・・
それが、違うんです。
特に、ムリして少しでも上のレベルの学校へ、と思い、実際、進学した場合は。
【 授業レベルは、上から3分の1~4分の1をターゲット 】
入学するとさっそく、そのスピードと勉強量、課題の量に驚くはずです。
私立は結果を出さないといけない命題があるため、大学受験のよりよい結果を求めます。
そのため、上のレベルをより伸ばそうとし、
授業は、上から3分の1~4分の1の生徒のレベルに合わせて行われます。
ですので、ギリギリで入学した場合は、授業レベルについていけないのです。
【 課題量の多さ 】
課題は多く、スピードは速く、「楽しい学生生活」のためのイベントなども目白押し。
消化しないままどんどん進むと、定期試験は丸暗記でのぞみ、自分のものになっていないので
使えないまま不毛の勉強になってしまいます。
【 でも、実績は出ていない 】
○ある中堅私立では、中1時に「中学卒業までに全員英検3級合格」とうたったそうですが、
結果、合格したのは3分の1だったとか。
○大学受験の合格率 実は偏差値70の高校ですら、進学実数としては、MARCH以上に半分程度です。
大学受験の結果が出ないから、中学受験にしわ寄せがきているということです。
力がつく指導をしているのなら、それほど量をやったりしないで、ちゃんと基礎から積み上げれば
いいはずなのですが、
そういう方法で指導できていないので、とにかく量をやらせているということです。
こういう実態を知れば、中学受験、考え直すのでは?