受験校を決める 5校? イヤイヤ 10校は受けよう!
3レンチャン(3日連続受験)が限度?
イエイエ 5レンチャンだって平気!
山口先生のアドバイス
学校や予備校、そして保護者もみな、5校程度受験、を常識と思っています。
でも、山口先生は、
「現役合格を目指すなら、10校以上受けること!」
とアドバイスします。
それはなぜなのでしょう?
「完全に準備ができて受験にのぞめる受験生なんて、
本当に一握りしかいません。
できるようになれば、志望校もレベルを上げますし。
ということは、最高にうまくいって合格する、というところが第一志望である場合が多いということ。
どの科目もまんべんなく得意、という生徒は少ないもの。
さらに、文系ですと、英語や現代文は、問題の相性によって、結果は水物です。
そうすると、英語はできた! 社会もできた!
でも、国語で失敗した…
ということがいくらでもありえます。
3つ揃ってできた!となって「合格」。
ですが、なかなか難しい!
だから!3科目そろってできた!という可能性を上げるため、
10校以上受けたほうがいい!とアドバイスするのです。
スロースターターの人もいます。
たとえば5校しか受けないとして、最初の1校、2校は緊張して
自分の本来の力が出せないということがありえます。
抑えの大学でも早く1校2校受かって安心したいもの。
それが、受験校数が少ないと、慣れたころには受験が終わっています。
数校受けるころには、緊張もほぐれ、慣れてきて、
平常心で受けられるようになります。
毎日10時間以上の勉強時間、という受験生活を送っている人にとっては、
3科目テストの集中程度なら軽いもの。
本気で毎日「模試」を受けているようなものです。
1回試験を受けるたびに自分の弱点などを修正して
次の試験に臨めるため、ドンドン精度が上がってきます。
さらに、こういう視点も。
受験問題の作成というのは難しいものです。
90分程度の試験で出題する問題は、当然、範囲すべてを出すことはできない。
だからどうしても、偏るんです。
ですので受験は、「当たった」「得意な問題が出た」といったこと、
「相性」が合う場合、合わない場合があるのです。
受けた科目すべて合格ラインとれる、といった確率が低いので、
受験校数を増やすことで合格の可能性を増やすのです」