紅と黄色のアブチロン。
愛嬌いっぱいのチロリアンに囲まれた柄タイルはモリスの「ラティス」。
およそ10年前に、コッツウォルズにあるケルムスコットマナーの庭先で購入したものです。
ケルムスコットマナーというのは、ウイリアムモリスが仕事に追われるロンドンを避け、安らぎを求めて週末を過ごしていた家。
当時イギリスに行くことのテーマの1つを、「ウイリアム・モリスを知ること」、にしたのがモリスさんとの出会いの始まりでした。
築30年、家は古くなり、教室も輝きが減ってしまいました。ついにリノベーションを決意したところ、にわかにモリスが気になってきました。
生徒たちが「また来たい!」と思えるような特別な空間ができないものか。モリステイストにできたらいいかなと欲が出ました。
英語は大学受験で終わるものではありません。たとえ準1級を取得したとしても、その先長い道のりがまだ続きます。ひょっとしてその先の方が長くて楽しい道のりです。では、卒業してからも英語の話をしに来れる空間にできるといいですよね。塾という白い壁の教室から一歩進めて、少しイギリス風の雰囲気があれば、もう一度勉強しなおしたいという大人の方も、気兼ねなく堂々と勉強を楽しみに来れるのではないかしら。
そこで、ベイタウンのエルドラードさん。
副社長の田中さんは魅力あるマクハリーゼとして今年の8月にサンケイリビングの千葉版で紹介されています。ハツラツとしてセンスが良く素敵な方です。
来宅頂いてコンセプトをお話ししましたら、しっかりと私の希望を受け止めてくださって、素敵な提案をしてくださいました。
今の我が家の状態を見て、「イングリッシュガーデンを思わせる外観から玄関を開けると普通の空間になってしまうというギャップを埋めましょう」、という鋭いご指摘。ごもっともでございます。
「建物としての力はなくなっているけれど、単に古いというのではなく、生徒さんたちに贅を感じさせるモダンエレガント」「自然と生き物でおもてなしができる空間」をテーマに、ということです。そう、古さの中に歴史を感じ、新しいエネルギーも感じるモダンエレガント。私の気持ちをズバリくみ取ってくれていました。
工期は来春3月下旬、当校は2週間の休みをいただいてリノベーション致します。
生徒たち自身が自ら特別だ!と思って勉強に励むことのできる空間に。
大人の方にもしっくりと居場所のある空間に。
そして卒業生たちが集える空間に。
なにより、生徒達が夢を追って勉強ができるように。
そのような空間にできればと思います。
リノベーション構想は始まったばかり。これから、話を詰めていきます。乞うご期待です。