【厳しく、そして温かく】
広瀬俊亮様
国立・高知大学合格の広瀬竜胆くん(県立生田高校)の保護者様
今年高知大学に合格した広瀬くんの父上が
息子さんの大学受験とウィングローブについて書いてくださいました。
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娘と息子が中学生の時からお世話になり、
それぞれ公立と国立の志望大学へ現役合格しました。
姉弟の入試においては英語が有力な得点源でした。
親として深く感謝しています。
ウィングローブを選んだのは、教育理念に賛同したからでした。
入試においてはもちろんのこと、社会に出て要求されるのは、
英字新聞や英文エッセイを読みこなせる硬質な長文読解力です。
英語を実用レベルにまで高めるためには、量をこなして質の転化を促す学習が不可欠。
これは鍋に満たした水を強い火力で沸騰・気化させる作業に似ています。
ウィングローブで行われるのは膨大な単語の徹底した反復習得と、
文型の分析・解説。
豊かな語彙力は燃料に、文型の分析は炎の熱を効率良く伝導する火皿になります。
当初の目論見通り、子どもたちにはその基礎を身につけさせてやれたと満足しています。
さて、当家の娘は器用だったため、単語の集中記憶講座に出席しても課題をさして苦労することなくこなし、
力んで鼻血を出しながらも笑顔で帰宅するマイペースぶりでした。
ところが息子は対照的に不器用で、娘のようにはいかなかった。
他人の助けをあまり必要としないタイプの両親や姉に比べ、自分は歩みが遅く、ウィングローブの課題は未消化のまま積み上がる一方……。
こうした状況に対する本人と家族の受け止め方の違いが引き金となり、思春期特有の混乱も相まって、彼は受験生にとって最も大切な高校三年生の春から深刻な迷走を始めました。
毎日昼過ぎに起きてのろのろと登校し、放課後はそのままどこかで野宿して帰宅しないこともしばしば。親とも口をきかない。電話やSNSでの呼びかけも無視。こうした行動は晩秋まで続き、志望校への合格はおろか、高校卒業すら危ぶまれる状況でした。
しかし不思議なことに、彼はウィングローブにだけはまじめに通っていた。
親に話せない悩みを中山先生に打ち明けて相談に乗ってもらい、
曲がりなりにも授業に出席して受験の空気を吸おうとしていたようです。
私は何度も「ほかの生徒さんの邪魔になっているなら退塾させます」と申し出ましたが、
先生は見放すことなく、最後まで息子に寄り添ってくださいました。
息子にとってウィングローブは、荒海で漂流しそうになる船をつなぎとめるアンカーのような存在だったと思われます。
この一年間の彼の学習量は、普通の受験生の半分以下だったはずなのに、
センター試験の英語では周囲が予想もしなかった高得点(長文読解問題は満点)を取得し、これが合格の決め手になりました。
おそらく、中学生の時からウィングローブでこつこつと蓄積した努力が、
土壇場でようやく花開いたのでしょう。
ウィングローブは厳しい塾ですが、
断じてスパルタではなく、
芯の通った温かさがあります。
強固な信念と凜とした愛情に基づいて運営される市井の英語塾が、
今後も多くの子どもたちを鍛え、救い、導き続けるよう願っています。(以上)