いつも、体験レッスンに来られた保護者の方に話すことであるが、
実際これが現実なので、話している。
「経済界から、英語が話せる人材を、というプレッシャーが強く
よりよい英語教育を求められているため、改革してきているから
中高生の英語力は、上がっていると思いますよね?
それが、実は逆なんです」と。
たとえば、
先日文科省は高3生7万人に英語力を図るテストの結果を発表したが
「平均的な生徒の英語力は、実用英語技能検定(英検)に換算して、
中学校卒業程度の3級以下」と言う結果が出たそうだ。
文科省は
「高校卒業時までに、英検準2級~2級程度の英語力を持つ
生徒の割合を50%にすることを目標としており」 というが、
現状とのギャップの大きさは深刻だと思われる。
2014年6月に出版された
「学校英語教育は何のため?」 ひつじ書房
(江利川春夫・斎藤兆史・鳥飼久美子・大津由紀雄 著 内田 樹X鳥飼久美子対談)によれば
「・・・高校入学時の英語学力は
1995年から14年連続、偏差値換算で7.4も低下しています」
「この14年間は中学校の学習指導要領が
文法や訳読を軽視して
音声中心の「コミュニケーション重視」に転換した時期と重なります」
「授業を英語で、という政策は、英語がわからない生徒をさらに増やす」 と憂慮している。
大阪大名誉教授の成田 一氏によれば
「オーラルコミュニケーション偏重の学習指導要領の下で3年間学習した
最初の高校生がセンター試験を受験した97年には、
成績が偏差値換算で10点急落」(2010年9月18日 朝日新聞)とし、
「日本語とかけ離れた言語的な特徴を持つ英語の習得には
文を構成し理解する仕組み=文法が不可欠であり、
これが英語運用力の基盤となる。
文法が弱いままでは、「読み書く」どころか「聴く話す」能力も育たない」
と記している。
5文型・品詞の使い方を習得し、あとはしっかり語彙力をつける。
それによって、複雑な文章も正しく速く読めるようになり、
しっかりとした英語が組み立てられるため、
自分の言いたいことを伝えられる素地を作る。
ただ受験のためだけではなく。
それが私たちが日々ウィングローブの授業で行っていることです。