グローバル時代に求められる 活字力
共立女子大学主催、読売新聞主管の講演会の内容 Part Ⅳ。
印象に残ったお話を紹介します。
(11月30日付の読売新聞に概要が載りました)
4.【日本語が大事】
『生きていく上で大事なことを教えてくれたのは本である。』
活字を読むと、IMAGINATION を使い、
脳を使う。よって身につく。
英語も書いて始めて身につく。間違いを自覚すると学ぶ。
脳をつかわなければ、宝の持ち腐れ。
英語でエッセイやメールを書く時は、どの動詞が適当か、前置詞は?時制は?
適切な熟語はないか?...などなど、あらゆる知識をフル稼働させます。
そして、忘れない。 一度脳に定着した表現は発話時に生かされますね。
(私の経験より)
教養は本を読んで磨かれる。
PCは情報に溢れているけれど、教養ではない 。
PCの情報社会は薄っぺらで教養は生まれない。
活字で文明は作られる。
日本人 = 日本語で、日本の文化は日本語でしか表現出来ない
西暦1000年頃、紫式部や清少納言などの女流作家が活躍したのは
唯一日本だけである。
また、江戸の町人文化は民の文化で、欧米にはない。
グローバル時代であるからこそ、日本語が大事。
今、英語が世界をコントロールしているが、
世界の言語はひとつにならない。それが世界を豊かにしている。
差違が大事。
言語は日々変わる、形のない動物で、だから面白い
語彙力があり文法知識が豊富でも、英文が理解できない生徒は、
国語の能力が低いからか? と感じることがよくあります。
戸田さん曰く、『日本語力は、本を読むしかないのです。しかも、上質な文学作品を。
しかし、悲しいかな時間が掛かります。』
英語と日本語の魔術師である戸田さんからのメッセージは
我々の母国語である日本語と比類無い日本文化の素晴らしさを
再認識せよというものでした。
そして、印象に残った一言:
(LineのStampなどのデジタル文字に関して)
『絵文字で深い思想は作れない。
文字のない文明は皆滅びたではないですか』
(画像): Google 検索
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