グローバル時代に求められる 活字力
と題した 共立女子大学主催、読売新聞主管の講演会に行ってまいりました。
主役は 映画字幕翻訳者の戸田 奈津子さん。
数々の経験を積まれた戸田さんの
貴重な言葉をご紹介します。
1.【日本語は素晴らしい!!】
字幕の作業において、英語を理解するのはSTART地点。
重要なの物のうちの3/4が日本語力。
戦後70年、英語力をつけることが日本人の悲願であるが、
その為に小学校の国語の時間が削られ、日本語がおろそかになる事を危惧。
言語は国民のIDENTITY であり、(英語は勿論、早ければ早いほど良いが)
日本語をおしのけてまでやることはない。
今、日本語は非常に貧困化している。
漢字と平仮名からなる日本語は字幕にとても適している。
漢字1文字で、その漢字の持つ深い意味とニュアンスが
一瞬にして伝わる。
プラス柔らかい仮名文字でほっとする。
漢字 + ひら仮名 は Visual 的にも美しい。
日本語は緩急があり、
(字幕としての)英語は短調で、
中国語は漢字ばかりで (日本人にとって) 疲れてしまう。
この美しい言語である日本語に誇りを持って欲しい。
言葉の魔術師である戸田さんならではの 重みのあるご意見ですね。
母国語を大切に、多言語を学ぶ。
語学学習の王道です。
(つづく)