月に1回、本部で講師が受ける大学受験の過去問講座
受験生にとっては、ただの試験問題なのですが、
出典は、ジャーナルや専門雑誌、新聞など幅広く
読み物としては面白い!!のです。
ご紹介しますね。
【2012年 立教大学 経済、法学、異文化コミュニケーション学部】
古い英語の TRAVEL はもともと
travail (苦労、仕事 を意味する)と同じ単語であり、
『旅行』とは長い計画と膨大な出費、
そして健康と生命への危険さえ伴うもので、
命懸けで行われるものだった。
歴史を遡って、思いつくままに並べると
古くは7世紀の遣隋使、遣唐使
15世紀、アメリカ大陸を発見した コロンブス
16世紀、アフリカ喜望峰を回って、インドに達した バスコ ダ ガマ
17世紀、イギリス国教会の迫害を受けて、新天地アメリカを目指した
メイフラワー号
明治時代、後の津田塾を創設した津田梅子が随行した、岩倉使節団
など、など、確かに膨大な時間と命を預けたTRAVEL。
Google Wikipedia より
引き替えに手に入れたものは、後の歴史を動かす大きなもの。
ところが 19世紀初頭、TOURIST(観光客)という新しい単語が英語に入ってきた。
TOURIST とは、娯楽として旅行をする人。
産業革命により、鉄道や船が整備されると
旅行は商品となり、いわゆるパッケージツアーが売られ、
添乗員付き観光旅行が登場。
危険が無いことが保証される。
その、パイオニアが Thomas Cook。
彼は、イギリスからのヨーロッパ周遊旅行を企画する。
そうそう、トーマス クックの鉄道時刻表。
Amazon より
大学時代のヨーロッパ貧乏旅行で、
この時刻表を片手に、電車を乗り継いでドイツからパリへ。
思い出すな~
電車と船を乗り継ぎ約1ヶ月間、ヨーロッパ各国をめぐりました。
過去の我が旅行を振り返ると、
8割は TRAVEL だったな~
と、過去問が個人の経験に繋がります。
なんでも 見方を変えると楽しいものに変わります。