カンボジアの旅の続きが滞っているうちに、新学期が始まった学校も出てきました。
これから華僑に入るところでしたが、急いで旅を終わらせることにしましょう。
シェムリアップから車で約15~20分。
この旅の最大の目的地、「いつかは行きたい世界遺産ベストスリー」に常時ランクインされるという、アンコールワットに向かいました。12世紀頃の石の建造物で、クメール教の「王の寺院」という意味だそうです。
砂岩とラテライトというという石でできていて、一面に王家の物語のレリーフが彫られています。
アンコールangkor=都、トムthom=大きい、という意味を持つ「アンコールトム」。
その名の通り巨大です。どうやって彫ったの?どうやって重ねたの?中はまるで迷路です。
謎だらけの遺跡はまるで岩山を上るようで、中高生の皆さんにはたまらなく楽しいことでしょう。
遺跡の中心に位置する四面仏。
彫られた4面の顔は、「哀れみ」、「慈悲」、「情け」、「平等」を現わしているそうです。
基本的にヒンドー教の遺跡ですが、宗教戦争が起きないようにと、ヒンドー教と仏教の要素が混在しています。
誇大な樹木がこの寺院を永遠の眠りにつかせるかのように包み込んでいる、「タ・プローム遺跡」
自然の力と、時の力に圧倒されます。
そして、神々への祈りとして捧げられたという宮廷舞踊「アプサラダンス」をディナーと共に鑑賞。
クメールの最後の夜は更けていきました。JICAのYさんとはここでお別れ。
彼女は朝早く赴任地に戻るため、バスストップに近い宿をその場で予約し、去って行きました。
若者は頼もしいです。
カンボジアの子供たちのため、将来の教育のため、持っている力をフルに活かして下さいと願いました。
夏休みが終わり、新学期が始まります。
そろそろカンボジアの夢から覚めないといけないですね。まだまだ沢山あるのですが、ひとまずこの辺で。
気持ちを入れ替えてがんばりましょう。