シェムリアップに着いた翌日、サムロン村を訪問しました。いきなりディープな観光です。
サムロン村へ行く途中の道ばたで、
竹にバナナの葉っぱを詰め、
餅米とココナッツミルクと砂糖と豆を入れて
蒸し焼きにしたお菓子をいただきました。
バナナの皮を剥くようにしていただきます。
香ばしいココナッツの香り、ほんのり甘い餅米。
土地の人が売っている素朴なおやつですが、美味しかったです。
サムロン村に着いて牛車でガタンゴトンと村の見学。
途中川で牛を洗っているご夫婦に遭遇しました。
知り合いのところから、世話ができなくなった牛を譲り受けたのだだそうですが、ガリガリにやせていました。牛さんもホッと一息です。後ろは田んぼです。青々していますが、背丈が低いです。
カンボジアは日本と同じく基本が仏教の国であり、米が主食なせいか、文化的に違和感がありません。
食べ物はどれも美味しく、特に、真ん中右側の空心菜の炒め物は美味でした。
現地の水は日本人に合わないから気をつけるようにと言われていましたが、
ガイドさんがびっくりするほどいただき、
ガイドさんがあきれるほど胃腸は丈夫でした。いえ、一度怪しい具合になったこともありましたが切り抜けました。エジプトもベトナムも平気だったし、私はどこへ行っても大丈夫かも。
覗いてみればこの国は、社会的には大きな問題をいくつも抱えていました。
農業以外に地場産業がなく、働く世代の人たちが他の国に出稼ぎに行ってしまっているのです。年に2~3回米を収穫できるのですが、人手がなく田植え作業ができないので、稲は直まき栽培。そのため生育が良くありませんでした。いきなり目の当たりにするカンボジアの現実に少し頭がクラクラしました。
教育が普及していないということも大きな問題になっていました。
1975年~1979年、カンボジアには暗い時代がありました。
当時、ベトナム戦争以上に人々を恐怖に陥れたポルポト政権の支配があったのですが、
現在小学校の教科書に、そのポルポト時代の記述がいっさいないそうです。
他国の事ながら、それもショックです。
観光はノー天気に行ってしまいますが、これらの現実を知るだけでも、訪れる意味がありますね。
次回はびっくりするような寺院の話です。