グローバル時代に求められる 活字力
と題した 共立女子大学主催、読売新聞主管の講演会に行ってまいりました。
数々の経験を積まれた戸田さんの貴重な言葉をご紹介しますPart Ⅱ。
2.【映画の字幕は日本だけ!!】
日本人の誰もが知っている映画の字幕スーパーは、
実は日本だけ。
俳優の生の声を聞きたいという本物志向は国民性の現れである。
また、字幕に不満が出なかったのは、
日本は識字率が高かったので、誰もが字幕を読めたから。
http://kanji.gbl.jp/image/kanji_logo.jpg
これは、映画を超えて、日本が世界に誇るべきもの。
ところが最近は、若い人の日本語が貧困化して、
漢字が読めない若者が増えている。
若い人にも映画を観にきて欲しいので、
映画会社から、漢字を開いて(ひら仮名にする)欲しいとか
簡単な表現に変えて欲しいと
言われる事が多くなっている。
微妙なニュアンスを表すことのできる漢字を
ひら仮名に変えるとと、表現が乏しくなってしまう。
(戸惑う=>迷う に変えると、
意味が微妙に違ってくる。)
これは、日本人として許してはいけない。
逆に、豊富な表現を若い人に教えるべきで、
解りやすくするのは、害を与えることになる。
そうは言っても、時代に合わせるためには
致し方無いこと。
今後、字幕 : 吹き替え = 8 : 2
になっていくと思われる。
日本には、寺子屋という草の根教育機関がありましたね。
起源は奈良時代といわれていますが、形を変えて江戸時代へ、
そして明治時代の学制へと続きます。
参照 : 世界一の識字率
ー つづくー