アメリカ英語とイギリス英語の違い。
スペル?発音?単語?
教材を進めていくと時々サラッと出てくるので、「これはイギリス式なのよね」と補足するのですが、生徒にとってはむしろ実感のない余分な情報のようですから、混乱を避けてサラッと通り過ぎます。でも、教える立場としては気になるものは気になるもの。
右下の小冊子はニューヨークで見つけたものです。
あるのですよね。結構。でも、単に tube(米)=subway(英), second floor=first floor, elevator=liftのような違いだけではなさそう。長い間モヤモヤしていたこの問題。
解決すべく、先日種田先生からのお誘いで、イギリス英語の講座に参加してきました。
英語音声学者、小林直樹先生の発音講座です。
説明してもできない発声を、手の動きと連動させて正しい発音に導く、というのは目からウロコでした!画期的です。
手の形に口の形を合わせて音を出すと、あら不思議、感じがつかめます。wの音をいくら説明をしても発音してもらえなかったのですが、これは使えます!あー、嬉しい。今度のニュージーランドデイのメニューの最後に加えてみましょう。
日本語で使う筋肉と、英語で使う筋肉は違うのですよね。なので英語の発音をしようとしてもいきなりその音は出せません。違いを意識したトレーニングが必要です。リズム、アクセント、発音自体が違うのです。ところが大多数の人は音を聞かずに読んでしまうので、イギリス式でもなく、アメリカ式でもなく、自己流であり、日本風になってしまうのです。みな思い込みの音で発音しているのですね。
ウイングローブでは音を大切にしています。音読だけでなく、自然のスピードで話される英語を聞き、アクセント、リズムを正しく導き、シャドウィングで仕上げます。流れてくる英語を、(戻ることなく)流れていくスピードで、ネイティブスピーカーのように英語で理解していくこと。これは中高生の新鮮な脳なら訓練で相当達成できます。たゆみない訓練が必要ですが、いつのまにか本物の英語力がつき実践に役立ちます。
さて、長い歴史のあるイギリスでは、日本と同じように微妙な人間関係があるので、言葉の使い方がとても丁寧で、微妙で、バリエーションも豊富です。単に文法を理解するだけでなく、人々の気持ちの背景から来る表現に理解が必要。めんどくさい?いいえ、だから面白いのです。言葉の違いには文化的背景の違いがある。当たり前すぎることですが、深いです。小林直樹先生の講座、これからも注目です。