この夏休み中には、教室では保護者会および、個別面談会を行っています。
本部より、進路指導専任の山口先生に来てもらっています。
山口先生のお話は毎回、心に響いて有意義な話が多いのですが、その中でも
今回、特に印象に残った話を紹介します。
毎回の定期テストで、どうしても「ケアレス」ミスが出てしまう生徒さんへ。
これは、とてもまじめな、日頃から勉強も頑張っている生徒さんに多いようです。
「ケアレス・ミス」は、案外、「ケアレス(careless=不注意な、軽率な、うかつな)・ミス」ではない
ということ。
おそらく、そのミスは、テスト中、解答を書いた後でも何度も慎重に見直しをしているはず。
見直しをしても、そのミスに気が付かないことがある。
その、間違えてしまう理由はどこにあるのだろうか。
一例として、最近のオリンピックのアスリートたちは、メダルを取ったときに
「自分で自分をほめてあげたい」
「チョー気持ちいい!」
など、自分自身を称え、自身のため、嬉しい!、と率直に感想を言う人が多い。
そして、メダルの数も、どの競技でも最近は増えてきていると言われる。
昔は、多くのアスリートたちは、「指導してくれた人たちのため」、「国のため」と、
自分以外の人たちのために頑張ろうとしてきた、とは言えないだろうか。
それは案外、本人たちに、必要以上に、緊張やプレッシャーがかかってしまっていた状態
なのではないか。
定期テストなどでも、自分がこれまでがんばってきた成果を、必要以上に、誰かのために、
例えば、「親のために、いい点を取る!」など思う必要はなく、
これまで通りの成果を、「自分のために」、「自分自身のために」
できたらリラックスした形で、テストに臨むのがいいのではないか。
そうすれば、結果もついてくるはずだ。
テスト勉強は、最大限テスト対策をして、定期テスト範囲なら、
「3周はするように」、「でも本番のテストはリラックスして受けてごらん。」
そんな山口先生のお話は、例えていうならば、のどに刺さっていた小骨がストンと
落ちたようなお話でした。
私自身、指導者として、とても考えさせられるお話でした。