今日は復習の大切さについてのお話です。
私はピアノを習っていたのですが、気が向かない時にはピアノの先生の所へ行く日だけ練習し、今の子の言葉で言うところの(ワンチャン上手く弾けてくれ!)の気持ちでレッスンに臨んでは、ボロが出てこっぴどく叱られる、というダメ生徒でした。
そんな私が今は教える身となって皆さんにお伝えするのはおこがましいですが、スポーツや楽器を習得する際の、練習を繰り返して技術を体に染み込ませるという行程が、英語の勉強にも不可欠です。
教室では、訳教材の「復習」という宿題があります。
これは前の週に訳した箇所を、自分の書いた日本語訳を見ずに再度口頭で訳すことです。
日本語訳を丸暗記して来るのではなく、単語の意味やつながりを明らかにしながら区切って訳して行きますので、復習をしておらず、つっかえてしまった時は前の週と同じ説明を聞く事になり、次の訳に進めない事が増えて行きます。
一度見た英文は決して忘れないという天才は別として、私達は単語や表現を自分で再度確認したり、声に出して読んだりする事でしか記憶を定着させられません。
塾で説明を聞いて理解出来たところを、自分で整理しなおすという取り組みが勉強には不可欠なのです。
付箋やカラーペンなどを上手く使ったりしながら、復習の仕方を工夫して行けるといいですね。私も復習するポイントをより分かりやすく伝えようと思います。
ちなみに、怠け者だった私ですが、先生に励まされながら練習を続けているうちに、弾けたときの気持ちよさを感じるようになり、今でもピアノを楽しんでいます。
復習をしっかりして来た週の授業はスムーズに進みます。その気持ちよさを感じて欲しいものです。