早めの春休みを頂いた私は約20年ぶりの海外旅行へ
夫と二人で行ってまいりました。
チェコからドイツへ鉄道で移動し
ドイツからオーストリアへ飛行機で。
行く先々で、Excuse me, could you tell me・・・?
の連発でした。
その中で私の印象に残ったやり取りを書きます。
ベルリンの壁を見たくてトラム(路面電車)乗り場に
来たところ駅の切符販売機が故障中。
電車内でも買えるので、とにかく乗り込みました。
電車に乗り、車内の券売機にお金を入れてみたものの
さて、どのボタンを押すのやら??
行先ごとの料金は出ず、エリア分けしてあるようです。
その時目の前にいたのはチョイ悪そうな高校生男子。
彼女とべったり抱き合って座りながら
友達と大きな声でおしゃべりしていて
車内マナー、やや悪めという感じ。
でも普段、塾で中高生とやり取りしているし
オバちゃんなので構わず、彼に向って
「Would you help me?] と声をかけたのです。
彼はあまり良い反応を示さず
ドイツ語で「俺、英語なんてしゃべれないし」
みたいなことを言った、と思います。
それでもオバちゃん、あきらめず。
「ベルリンの壁まで。いくら!?」と言ってみました。
すると彼は急に「わかった!ベルリンの壁か!」
「これこれ!このボタン!」と立ち上がって
ボタンを押してくれました。
「ダンケ!(ありがとう)」と私。
駅に着いて降りる時、彼の方を見ると
ビッテシェン(どういたしまして)と
言って紳士的な微笑み。
さっきまでの悪ガキと少し違う!
私も、ありがとね、と手を上げて降りました。
ドイツでもやっぱり高校生は
「英語で話しかけられても分かんねーし」
みたいな反応をするんだな!という面白さ。
そして、何らかのやり取りが出来た時
良い顔をするんだな~、という事。
楽しい思い出が出来ました。
今は翻訳ソフトもますます発達し
実際にしゃべれなくても
苦労はしないかもしれません。
でも、やはり実際に話して通じ合えた時の
満足感を生徒たちにも味わって欲しい。
受験のために勉強した英語で
十分コミュニケーションできます。
通じる英語のカギは、
文型がしっかりしているかどうかなのですから!