ウィングローブの高校生は、自宅学習で文法を勉強してきます。
(もちろんクラスでも文法は勉強しますが、それとは別に、文法の宿題があります。)
テキストに使うのは「基礎英文法問題精講」
初版は1985年、どこの本屋さんでも平積みになっている大ベストセラーです。
多分保護者の方もご覧になったことがあると思います。
解説がとても充実していて、丁寧に書かれているので、
自習するにはもってこいのテキストです。
クラスでは、1章につき10題テスト、
それぞれの学年に対して設定された合格ライン目指し、生徒は頑張ります。
でも、合格ラインを越えたらそれでOKというわけではありません。
正しい答がわかるというだけでなく、なぜそうなのかも説明できなければいけません。
たとえば、
I’ll study if it rains tomorrow.
I’ll study if it will rain tomorrow. の2つの文の文型を言い、和訳する問題があります。
解答を見て丸暗記することも可能ですが、それでは意味がありません。
次につながる知識にはならないからです。
I’ll study if it rains tomorrow. 「もし明日雨が降れば、勉強しよう」
の if は、どうして「もし~なら」と訳すのか?
if 節にtomorrow とあって未来のことなのに、it rains と現在形を使っているので、
この if 節は副詞節 。(← 時・条件を表す副詞節の中では、未来のことを現在形で表す)
なので、この if は「もし~なら」と訳す
それに対して、
I’ll study if it will rain tomorrow. では
it will rain となっているので、if は名詞節。
なので、「~かどうか」と訳す
ここでは if の使い方を問われます。
接続詞 if には3つ意味があります。
1. 「もし~なら」
2. 「たとえ~でも」
3. 「~かどうか」
1.と2.は副詞節、3. は名詞節を作ります。
副詞節なら未来のことを現在時制を使って表し、
名詞節なら文の要素となる
ということを頭に置きながら、訳をし、文型を考えるのです。
英語を早く正確に読むための文法力は、
生徒たちの毎週の努力にかかっているのです。