去る5月18日(土)夕刻、
長編ファンタジー作家、芝田勝茂氏による「国語講座」が開かれました。
芝田先生は、かつての名書「銀河鉄道の夜」や「坊っちゃん」など、
今や小中学生が読むには少々難解になってしまった文学作品の
リライトも手がける日本屈指の児童文学作家です。
最近の伝記「葛飾北斎」はとてもわかりやすく、
スイスイ読めてしまうので、読むのは少し苦手、
という小中学生さんにお勧めです。
もちろん、高校生、社会人にも面白く読めます。
私はそれで北斎のお墓のあるお寺まで行ってしまいました。
それが母校の道2つ先、というのを発見したからですけどね。
さて、今年は少人数のクラスで顔を見ながらじっくりと教えたい、
という先生のご要望で、
中高生各クラス5名限定で行ないました。
扱った教材は天声人語の記事。ひとりひとりと話を交わしながら、
新しいと思われる単語や難しそうな事柄には丁寧に詳しく解説を加え、
そのあと生徒達は段落ごとにその場で要約をします。
要点を外したり、
言葉を取り過ぎてほとんど元の文章そのままだったり。
どの言葉が大切で、どの言葉を切り捨てるか。
実践して要約を身につけていきます。
聞いてみると、学校で要約はほとんどしないとのこと。
慣れていないのです。
しかし、現代は、
情報の量がかつてないほどにとてつもなく増えている情報化社会。
たった数行の文章からでも、
瞬時に要点を読み取る練習をしていかなかったら
情報は積み上がるだけで、使えないものになってしまいます。
要約はますます重要だと痛感します。
英語の長文問題の内容把握に不可欠、一生役立つ力になります。
来年はもっと多くの参加を!
というわけで、次回からは漠然とした「国語講座」ではなく、
中身をとらえやすい「要約講座」にしようかと、
私も学習しました。
芝田先生は、生徒も驚くマシンガントークで、
思いの丈を惜しみなく伝えようとします。
こんなにも、中高生に対し熱く語る人は他にいるでしょうか。
参加した生徒は本当に貴重な機会を得たと思いました。
芝田先生、お忙しい中遠くまでおいでいただき、本当にありがとうございました。
令和最初の更新は国語講座!
次回は中身の濃い英語の記事を用意しましょう。