前回に引き続き、当塾で実践しているアクティブラーニングの具体例をお話しいたします。
高校生の授業では
しっかりと文の構造を見抜く訓練
自己学習としては
単語、熟語、基礎英文法問題精講 の反復
が基本です。
基礎英文法問題精講(旺文社)のやり方
1. 前もって2章分しっかり予習をしておく
2. 指定された問題を10問解く
3. その後、先生に対して自分の言葉で説明する
実は10年ほど前からこのやり方を行っていたわけですが、それ以前は生徒に間違えたところを
確認させても、どうも手ごたえを感じていませんでした。
そこでふと思いついたのが、説明の反転バージョンでした。当初は間違えた問題のみを説明させていましたが、
合っていた問題もたまたまできたということもありと気づき、全て説明させる形に変えました。
高1になったばかりの生徒は最初は戸惑いますが、一年もすると見事な説明ができるようになります。
もちろん解説を読んでも理解できない部分は先生が分かり易く説明します。
見事な説明とは、その問題だけに使えるというより、類似した問題にも使えるより汎用性のある説明です。
そうなると一つ一つ覚える必要がなくなり、枝葉でなく木の幹だけおさえればいいと生徒は気づきます。
逆に、本当に理解できていない生徒の説明は聞けばすぐわかります。
すばらしい説明を導くためには先生側の技術、忍耐力が必要になってきます。「はい、これはこうだからですね。」と教えてしまう方がよっぽど楽ですから。
しかし、根気強く何度も繰り返し引っ張っていくと、どこかで彼らの頭の中で1本につながってきます。
「受動的ではなく能動的に学ぶ」、という姿勢がこのプロセスで育っているわけです。