スマートフォンや携帯電話は
私たちの生活の中で、
もはや欠かせないものとなっています。
あるアンケート調査で若者に
「財布とスマホ。失くして困るのはどっち?」
と聞いてみたところ
「スマホ!」と圧倒的多数がこたえたそうです。
スマホ1台さえあれば、
殆ど何でも事足りる今の世の中。
分からないことがあれば
グーグルで検索しさえすれば
全ての答えはそこにある。
何て簡単で便利な世の中なんでしょう!
と、皆手放しで喜び、検索し放題なのですが
その一方で、
グーグルで何でも検索ばかりしていると
人間の思考低下を招く、
という研究結果が発表されています。
そう、「ググる」と頭が「ニブる」のです!
■ググる 問題点
ちょっと度忘れしても
自分で必死に考えて思い出すよりも
手元のスマホでとりあえず検索すれば、
その答えは素早く簡単に見つかる。
しかもその情報量たるや、驚きです。
ちょっとしたキーワードだけで
どんな情報でも入手できるという
グーグル検索の発展には
賞賛すべき点が多々あります。
しかし人がそればかりに頼りきってしまうと、
自分の頭を絞って考える機会が奪われ
脳の働きがどんどん低下してゆくと、
アメリカの研究者が警鐘を鳴らしています。
彼らは、ネット検索の弊害として
①出てくる全ての情報を真に受け、
自分でその情報の良し悪しの判断力を失う。
②表面的な認識に留まり、深く考えなくなる。
③検索で簡単に得た知識はすぐに忘れる傾向がある為、
また検索する事を繰り返すことになり
記憶力が低下する。
ということをあげています。
検索している姿は、傍目では
積極的に答えを求めているように見え、
能動的に思えます。しかし実際には非常に受動的で、
垂れ流された大量の情報を、ただ大口を開け、
全部受け止めているようなものなのです。
■ニブる もう一つの理由
子供たちの場合、学校や家庭で
スマホ使用に制限がある場合が多く、
大人みたいに何でも検索
というわけにはいきません。
それに、お勉強が
彼らの本分であるわけですから
あらゆる学問の学びを通して脳が活性化され、
思考力がどんどんついているはずです。
ところが、当塾で私の生徒を指導していると
必ずしもそうでないことに気づかされます。
例えば、英語を理解する上で一番大事なのは
五文型と品詞の機能の理解なので、
英語の文章を分析して訳しあげる前に
生徒にその表を暗唱させてから本題に入ります。
しかし、いくらその表を完璧に覚えていたとしても
その知識を使って英語の文章を読む、ということはせず
ふと頭に浮かんだことを良く考えもせず
単に吐き出す生徒もいるので、驚きです。
つまり、「それはそれ」「これはこれ」。
全て別物。情報が全くつながっていないのです。
この原因は、学校での情報量の多さや授業のやり方
によるものではないかと思われます。つまり、
①全ての教科において学校側から
常に多くの情報や課題を与えられるので
生徒は頭の整理がつかない。
②情報量が多いだけでなく進むスピードも速いので、
それについていこうとすると
全て表面的な認識に留まり、深く考える暇が無い。
故に、物事を関連付けて捉えられない。
③そういった状態で定期テストになると、
時間が無いこともあって、内容理解よりも
とりあえず一夜漬けの丸暗記で乗り越えようとする。
だからテストが終わると全てすっかり忘れる、
という事を繰り返す。
こうやってあげてみると、
今の学校教育の状況も、グーグル検索と
同じような弊害をもたらしているような気がします。
現に、学年が上がれば上がるほど、成績が下がってくる
という学校も多いですし、世界的に見ても
日本人の学力は以前よりもはるかに落ちています。
大量の情報とスピードを求める今の世の中。
その大きな原因は、過酷さを増す大学受験
であることは否めませんが、だからと言って
そんな方向にどんどん進んでいっても
全てが逆効果となり、思考低下に
拍車をかけるばかりのようです。
■サグる 頭の中
そういった世の中の動向に
危機感を持っている私達は
英語の学習を通し、少しでも生徒達に
思考力がつくような方式で指導をしています。
例えば、先ほども触れたように
生徒には英語で一番大事な知識である
文型と品詞の機能の表をまずは覚えてもらいます。
そしてそこからテキストの
英文を訳し上げながら、分析・分解をします。
例えば、He is Mike. という文章があったら
まずはV、つまり動詞はどれか聞きます。
すると生徒は当然ながら「 is 」と答えます。
それが動詞なら、その前にある
He がS、主語になります。
そして3つ目の要素の 「 Mike 」ですが、
これが O の目的語か C の補語か
見極めねばならないわけですが、
多くの生徒は文型表を覚えているにも関わらず、
考えもせずに平気で「 Oの目的語 」
と間違った事を言ったりします。そこで私は
「この動詞は何動詞?つまりbe動詞?一般動詞?」
と聞きます。すると生徒は「be 動詞」と答えます。
そしてさらに
「He と Mike はイコール?つまり同じ人?」
と聞くと、生徒は当然ながら「同じ人」と答えます。
すると、動詞が be 動詞で
さらには He と Mike がイコールという分析で
初めて Mike が C の補語で「 SVC の第2文型 」になると
分かってくれるわけです。
このように、必要な基本情報を覚えさせた後には
頭の中をどのように探ってその答えを導き出すか、
つまり、「考える道筋」まで教えているのです。
本当に必要な情報だけを与え、
そして常識的な時間をかけて
迷い、悩み、関連付けるという道のりを通ったのちに
答えにたどり着く。
これはまるで、パズルのピースを1つ1つ
組み合わせていくような手間のかかる作業です。
しかし、こうやって答えにたどり着く事こそが
思考力を育み、その答えに確信を持たせ、
強いインパクトを持って記憶に残るのです。
ネットで
「ググる」ばかりだと
頭が「ニブる」傾向に。
そして、学校での
詰め込みとスピードで
ますます頭が「ニブる」ぞ~!
だから頑張って自分の頭の中を
「サグろう」!
迷い、悩み、関連付けながら
頭の中の
バラバラになっている
パズルをつなげ
思考力をつけてゆこう!
ウィングローブ下北沢校なら
英語学習を通し
そのお手伝いが出来ます。
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