私達が日常生活で
普通に使っている「コスパ」と言う言葉。
これは、投じたお金に対して
得られる利益や満足度を
比較することを意味します。
ですから、コスパが良い物は
お得感があるということなので、今までは
誰もがコスパを重視する傾向にありました。
しかしここ最近、「コスパ」に変わって
「タイパ」なる言葉が登場。
これは、時間に対する利益や満足度で、
要は｢コスパ｣を時間に置き換えたのが｢タイパ｣。
物よりも時間の価値を重視し、
なるべく短い時間で結果を出すことが
望ましいという考え方です。
特に若い世代にこの傾向が見られるようです。
■高まっているタイパ意識
「タイパ」意識が高まっている世代は
主に、デジタルネイティブと呼ばれるZ世代。
インターネットの普及により
世の中には情報が溢れている為、
全てを網羅するには時間が足りないので
手っ取り早く自分の欲しい情報だけを
ピンポイントで得ることを目指した結果、
時間の価値がより重要視される
ようになりました。
その際たるものが
映画やドラマなどの「倍速視聴」。
通常の速度よりも1.25倍か1.5倍速で見るのが
今やもう当たり前。さらには、
興味の無いシーンを飛ばす「10秒飛ばし」や
途中のエピソードを飛ばす「話飛ばし」
なども普通にされているようです。
もはや20分の動画ですら、全部見ることが
苦痛に感じる、ということで、
TikTokやインスタグラムのストーリーなど、
短時間でみられる短い尺のコンテンツが
普通に人気になっています。
音楽に至っても、
盛り上がる所だけ繰り返し聞く「サビだけ聞き」や
好きなフレーズから再生する「途中聞き」
というような、その曲で自分が聞きたい所だけ
聞くという傾向に。
音楽業界もそんな若者の傾向に敏感に反応し、
曲のイントロを17秒と、かなり短くしたり、
いっそのこと、もういらない！ということで、
イントロ無しでいきなり歌が始まる、
という楽曲も世に送り出しているようです。
その結果、昔は5分～6分あった曲そのものの長さも、
今ではその約半分と、とても短くなっています。
このように、益々高まる「タイパ」意識は、
情報過多で結果を急ぐ現代社会において
「今の時代を生き抜く戦略」だと肯定する
専門家もいるようですが、
はたしてその弊害は無いのでしょうか。
■大学生もタイパ志向
ある時ニュースを見ていたら
「90分の大学の講義に耐えられない大学生」
という話題が取り上げられていました。
短尺動画や倍速視聴に慣れたZ世代の若者にとっての
「90分間の大学講義」に対するリアルな声が
学生へのインタビューで集められており、
その大半が、大学の講義は長すぎる、
という意見でした。
映画ですら90分以上も座っているのが
耐えられないので、行かない。
しかし講義は、受けなければならないので行くが、
倍速視聴も飛ばし見もできないので、
生で聞くと遅すぎる教授の話にイライラし、
まるで苦行のように感じる。
とにかく「タイパ」が悪すぎる・・・だとか。
実際、大教室の講義では、
冒頭で出席確認をしたあとは教室からすぐに出て
時間をつぶし、終わる頃にこっそり戻ってくる、
という学生もいるようです。
また、席にとどまっていたとしても、
講義のような長いコンテンツに耐えられないからと、
字幕で“推し”の動画を見ている場合もあるようです。
大学で対面の講義が復活してまだ間がないわけですが、
コロナ禍で学生達は随分長い間、キャンパスに
一歩も足を踏み入れることが出来ず、
講義はもっぱらオンライン動画配信でした。
こういった講義の動画は、ある機能を使うと
そのアクセス状況の解析することが出来、そこから
学生たちの受講傾向が見えてくるようです。
するとやはり、動画を最初から最後まで見ずに、
講義の中の課題や小テストの説明箇所だけを再生する
という学生がほとんどだったことが分かりました。
中には、最後まで再生している
場合もあったようですが、
それも、別の作業をしたまま「流し見」をして、
（そんな事も分かるんですね！）
課題の部分だけ繰り返し再生していることが
確認できたようです。
オンライン授業の方が長かったせいで
タイパ志向が染みついてしまい、対面授業に戻っても
その感覚が拭い去れなくなってしまった大学生達。
一人自宅でパソコンに向き合うしかなかった時は、
他の学生達と何の交流もなく、キャンパスにも行けず、
不安に駆られ、自分のアイデンティティーを
失いかけていた人も多かったはずです。
だから今、また大学に戻れたことに感謝し、
仲間と直接会い、共に学べる楽しさを噛み締めつつ
多少退屈で長い教授の講義も真摯な姿勢で受け、
二度とない大学生活を
悔いの無いよう大事に過ごして頂きたい。
そこには「タイパ」では得られない
大きな価値があるのだから・・・と
私など思ってしまいます。
■英語にタイパってあり？
このように「タイパ」の意識が高まり
「タイパ」志向が増えると、
何にでも短時間で結果を求める
傾向になってゆきます。
ですから、面倒な英語習得も
「タイパ」の良い方法は無いのか？
と思う方も多いはずです。
現に、当校の体験レッスンを受け、
ウィングローブの指導法に共感し、
入塾を決めた親御さんの中でも
子供を通塾させて1年くらいで
あまり大きな変化が見られないと
見込みが無いと判断し、やめさせてしまう
というケースが時としてあります。
これは特に、中学生に多いです。
中学の間は、英語の基礎を学ぶ時期なのですが、
「基礎」というと皆さん「簡単なもの」だから
「早く習得できるはずだ」と思いがちなので、
１年やそこらで結果を求めてしまいます。
しかし実際、「基礎」とは簡単なものではなく
「応用を利かせる為にとても重要なもの」で、
実は「とても難しい」のです。
だから、時間をかけ、あらゆるアプローチで
学びを重ねていかないと、基礎力はつきません。
中学の丸々3年間はかかると思って頂いて
間違いないです。そしてその基礎力を応用し、
本格的な読解力や会話力にまでもっていくには
さらにもっと時間がかかります。何故なら
語学力というものは、皆さんが
思っている以上に特別なスキルなので、
こういったスキルを習得するには、
学ぶ「必要最低時間数」があると
昔から言われているからです。
英語の場合「平均で1000時間」は必要です。
因みに、宅地建物取引士に合格するには、
200～300時間、そして
公認会計士の場合は、
2500～3500時間学ばないと
合格する力が付かないと言われているので、
英語習得もこういった資格取得と
同じレベルなのです。ということはやはり、
英語習得に「タイパの良い学習法」は無い！
だからそこはもう期待せず、覚悟を決めて
結果を急がず、長～い目で見て
ひたすらコツコツやり続けるしかありません。
それに、ウィングローブには
英語を習得する上で一番大事な
「5文型と品詞の機能」の徹底指導があるので、
かけた時間を決して無駄にすることなく
確実に英語が出来るようになります。
そう！あなたの努力は必ず報われる！
そしてその英語力は、一生ものになるのです！
今の時代を生き抜くには
「タイパ」の感覚は必要。
しかし、
英語習得に
「タイパ」は期待できないから
中高生の今のうちから
コツコツ学びを積み重ね
ゆるぎない
英語力を身に着けよう！
便利さや効率への
こだわりを捨て、
地道に英語を学んでゆくと
気力、集中力、忍耐力も
同時に備わってくる。
すると、
君に本当に高い
英語力と人間力が付き
憧れのキャンパスへの
扉が開く！
君も先輩達の後に続け！
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