2 アメリカ政治の現場を見て
私は大学でアメリカ政治のゼミに入って勉強をしていたので、ワシントンDCという政治の中心地に行ける事は、学業面でも非常に刺激的な経験になりました。
ワシントンには有名なシンクタンクが数多くあります。そこに世界各国から著名な研究者が集まり、毎日のようにシンポジウムやセミナーが開催されています。
私はこうしたセミナーにも参加し、例えば日米関係がアメリカではどのように語られているのかを知り、専攻しているアメリカ政治をより深く知る事が出来ました。
私が行った時期はちょうど、アメリカ大統領選の予備選があり、メディアでも討論会や選挙の結果が毎日のように報道され、盛り上がりを見せていました。
現地で会ったアメリカ人や、たまたま乗ったタクシーの運転手、ホストファミリーなど、色々な人にアメリカの政治について聞きました。
そこで分かったのはやはり、日本と比較して、アメリカ国民は政治に参加しているという意識が高く、
皆政治に対する自身の意見を持ち、発信する事を恐れないということ。
カフェで選挙について議論している会話を聞くことも珍しくありません。
日本では、あってもせいぜい選挙前1週間ぐらいではないでしょうか。
勿論、有識者が集まるワシントンという土地柄の影響もありますが、
政治に対して国民が責任を持つ、という姿勢に、自分も含め、我々日本人が見習うべきものを感じました。