大学受験、高校受験のウィングローブ英語塾。勝どき校です。

国際教養大学合格体験記    O.R.

勝どき校(2017年03月26日)

自分は、高2の夏から高3の夏まで1年間、アメリカに留学していたため、受験勉強をスタートさせたのは、高3の7月を過ぎた頃からでした。その頃は、AOや推薦には興味はなく、一般入試でのみ受験するつもりでした。夏休みは、1年間の穴を埋めるために、山口先生のアドバイスのもと日本史と国語の勉強に明け暮れていました。もちろん、留学したとはいえ英語もまだまだだったので勉強していました。自分は、予備校で授業を受けるのは時間の無駄だと考え、家の近くの自習室に朝から夜までこもって自学自習スタイルで勉強していました。

AO入試を考え始めたのは、夏休みの終わり頃でした。自分は高1の時から秋田にある国際教養大学が、ずっと第一志望でした。この大学は少し特殊で、一般入試の日程が三日間、その他に推薦、AO、ギャップイヤー入試といった受験の種類が豊富でした。しかし一般入試の最後の日程は、競争倍率約20倍にもなるくらいでした。どうしてもこの大学に行きたかった自分は受験のチャンスを増やすために、AO入試を受けることに決めました。選考方式は、一般入試とほぼ形の変わらないエッセイ形式の英語論文と日本語及び英語による面接試験でした。エッセイは留学中高校の授業で書いていたので多少の自信はありました。

準備を始めたのは、丁度新学期を迎えた9月からで、一般の勉強も並行してやっていたため、最初の一ヶ月程度は週に一度エッセイを書いて学校のネイティヴの先生と留学中のホストファミリーに添削してもらうくらいでした。学校のネイティヴの先生は、エッセイの書き方や構造など、スキル系を中心に指導してくれ、ホストファミリーは言葉の使い方や言い回しを中心に指導してくれました。試験が近づくにつれて、練習量を増やしていきました。試験の一ヶ月前の10月下旬から1週間にエッセイ2〜3枚、2週間前からはほぼ毎日書いていました。ウィングローブのロジャー先生にも二度添削をお願いしました。一度目はまだ始めたばかりだった9月後半、二度目は試験数週間前の11月の初めです。ロジャー先生の添削はコメントが豊富なので、自分がどれくらい成長したかをみるのに最適でした。また、誤った表現と、正しいが直した方がいい表現などで、色を変えて多くの言い回しを教えてくれるので分かりやすくとても助かりました。そしてもちろん、ロジャー先生は英語やエッセイのプロです。そういう方に褒めていただくのはやはり気持ちがいいもので、とても大きな自信につながりました。
面接の準備を始めたのは試験一ヶ月前でした。インンターネットなどで、訊かれる質問などを探りそれに対した、自分の答えを書き出し、日本語の面接練習は学校の先生と、英語の方はネイティヴの先生やホストファミリーとしていました。

ここで小論文試験や面接試験を受けるにあたり、自分が思う大事なことを書きたいと思います。

小論文の試験というと多くの人が、書いて練習することが一番大切だと思いがちですが、それだけではないと自分は思います。特に国際教養大学の場合、英語で書かなければならいため、ただ枚数を書いているだけでは、スピードは上がってもエッセイの質は変わりません。書くというアウトプットをする前に、読むというインプットをすることがエッセイの質を効率的に上げるのです。自分は AOの準備を始めた最初の一ヶ月はあまり書くことに力を入れず、読むことに力を入れました。1日に2個は必ず長文読解をするのです。洋書などを読むのが一番いいのですが、自分には時間がなく、長文読解をたくさんすることは、一般入試の勉強にもなると思い、そっちを選びました。読めば読むだけ、読解の速さと正確さは増します。それだけでなく、多くの言い回しや単語が頭の中に入ってきます。それらを覚えて、エッセイを書くときに取り入れることで、エッセイの質が上がります。入試で使われている文章を書いているのはその道のプロです。彼らが使う表現を利用することで、とてもいいエッセイが書けると思ったのです。また、添削されたエッセイをひたすら読み返します。直された言い回しや言葉を暗記するのです。留学をしていた自分にとって、話し言葉で書くことは簡単でも、それを書き言葉に直すことは大変でした。

次に、面接試験で大事なことを書きます。この手の試験で、自分の将来を語り大学生活の意気込みを語るのは大切なことです。しかし自分は、面接官はそれ以上にその子がどんな体験をしてきて、何を思いその大学を受験したのかという背景を重視しているのだと思います。ただただ将来の夢や大学生活でしたいことを語ることは誰でもできます。そうではなく、自分は過去にこう言う体験をしてこういう思いをした、だから自分は将来こういうことをしたい、そのために自分はこの大学でこれを勉強しなければいけないということを面接官に伝える、それが面接試験において大事なことだと思いました。また、大学についても知っておく必要もあると思います。特に、国際教養大学はカリキュラムが特殊で、自分自身、国際教養教育が何かあまりパッとこなかったため、二人の学長が書いた大学についての単行本を二冊熟読し、大学のパンフレットを暇があれば眺めていました。

大学入試ほど勉強することは、人生においてあまりないと思います。この期間を最後まで努力し続けた人が最後は勝つんだと思います。先生たちを信じ自分を信じ、目標に向かって頑張ってください。応援しています。

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募集人数15名、学力・思考力・表現力が必要とされたAO入試を突破したのは、偏に彼の意欲と努力の賜物です。「勉強は好きではない。でも自分がこれだ!と思った事はとことんやらないと気が済まないんです。」と言います。国際教養大学でも、一番上のクラスに入らないと意味がないと、それも果たしました。「CDを聴き音読することが、英語を習得する上でまず第一に大切な事」と話したのを素直に受け入れ、中1の時から6年間続けてくれました。眼を輝かせながら、夢を語ってくれます。でも、彼にとってそれは決して夢ではなく”決意”なのです。そして、次の夢に向かって、すでに行動を起こし始めています。毎年、桜の咲くこの季節に、私達は幸せな気分で卒業生を送り出します。

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