1.Something is the matter (with) him today.
(彼は今日どうかしている。)
2. There is something noble (about) him.
(彼にはどこか高貴なところがある。)
上の2つの文はウィングローブ英語塾の高校生たちが使う文法教材、
「基礎精講」に出てくる( )内の前置詞を問う問題です。前置詞の後は
どちらもhim, そしてどちらの文も「彼に関して」あるいは「彼について」
というニュアンスで前置詞+himが使われています。では両者の違いは
何でしょう?
1番の文は、慣用句 “something is the matter with” や “something is wrong with”
を覚えていれば、比較的簡単にwithを入れることができます。2番の問題の説明を
すると、高3のHさんは言いました。「~に関してなら、ofでもwithでもよさそうなのに、
なんでこの文ではaboutなんですか?」
授業の後で、辞書や英文法の本などでaboutという前置詞の使い方を調べると、
次のような説明に行き当たりました。
◎『aboutのイメージは「~のまわり」、そこから「~にまつわる様々なこと
=~について」という使い方をする』
★『(there is 構文で)人の身辺に漠然と漂う気配・様子などを表す 』
2番の文には★の説明がピッタリあてはまります。時間がない高3生に
一つ一つの前置詞の意味や使い方を調べて理解するようにとは言えません。
でも、それぞれの前置詞の持つニュアンスを少しでも伝えられたらと思って
辞書を調べると、そこには今まで知らなかった世界が広がっていました。
興味さえ持っていれば、「知る楽しみ」はどこにでもあるのかもしれません。
秋は読書をするにも、英語を勉強するのにもいい季節です。
もちろん、ウィングローブの生徒たちは1年365日(?)
英語に精を出していると思いますが・・・。
当教室では小学4年生から、高校3年生までの生徒さんが英語を勉強しています。
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一緒に英語を勉強しませんか?