ウィングローブ秋葉原校です。
今日から(誰にも望まれず勝手に)始まった秋葉原校講師による「過去問チャレンジ」は、講師が実際に各大学の入試問題を制限時間内に解いてみるという企画です。
改めて講師が各大学の過去問を解く目的は、次のようなものになります。
- 1. 実際に時間を測って解くことで、各大学・学部の入試問題が持つ特徴や難易度がよりクリアにわかる。受験生の気持ちになって考えることが可能になる。
- 2.「この入試問題で自分の生徒に合格点を取ってもらう」というゴールから逆算して、その生徒が「いつまでに」「何を」「どのくらい」勉強すべきかの設計がし易くなる。
第1弾は慶応大学法学部です。2018年・2019年・2020年の3つの過去問を実際に時間を測って解いてみました。
以下、慶応大学法学部の問題形式・出題傾向・感想です。
【問題の形式・傾向】
・制限時間80分
・マークシート形式(記述なし)
・大問4つか5つで構成
・設問もすべて英語
・読解問題中心
・堅い内容の論説文だけでなく、会話文も毎年出題される
・語彙問題や穴埋め問題もあるが、それらも大半が論説文や会話文の中に登場
・英文の話題は、芸術・司法・移民・メディア報道・フェミニズム・違法薬物対策など多岐にわたる(日頃から様々な話題の文章に触れることが大事)
【感想】
・語彙レベルは高い
・会話文の中の口語表現が特に受験生には難しいと思われる(が、消去法で大体正解を絞り込める)
・最後の大問は長文読解、英文が長いため40分以上残しておきたい
・長文読解に紛らわしい選択肢がたまにある(3年間で数問)
・制限時間80分は受験生には短い
・「速く」読むのではなく、「正確に」「速く」読むことを要求する試験問題
・「文の構造を瞬時に見抜く力」と「豊富な語彙力」が不可欠(日頃のウィングローブでの学習がきわめて重要)
品詞や文型の知識が曖昧だと合格点は絶対に取れない問題です。
ウィングローブでの日々の学習をしっかりこなすことが大切だとよくわかる問題でした。
講師が解いても80分の制限時間のうち65分程度はかかりました。
2018~2020年は毎年問題数が異なり48問~58問出題されましたが、全問正解は2019年のみでした。
いろいろ書きましたが、恐ろしいほど難しい問題ではありません。
【難易度】11
(数字が大きいほど難易度高、他の入試問題との比較に使用)
秋葉原校の過去問チャレンジは今後も不定期で掲載します。
可能な限り多くの大学と学部の問題を改めて実際に解き、生徒さん達に有益な情報を提供していこうと思います。