第5弾は東京大学の英語リスニング問題です。リスニング部分のみ4年分解きました。
- 丸々解いたのは2021年・2019年・2016年の3つです。
- 2020年分は著作権の関係で一部しか解けませんでした。
日頃から音声を使ったシャドーイングができている受験生が報われる問題です。
以下、東大リスニングの問題形式・傾向および感想です。
【問題の形式・傾向】
・リスニングの試験時間は約30分間(英語の試験時間は120分)
・英語の試験開始後45分経過した頃からリスニングが始まる
・リスニング問題は(A)・(B)・(C)の3つのパートから構成される
・3つのパートで毎年15問出題
・リスニングの配点は30点(英語科目の満点は120点)
・(A)と(B)は内容的に関連しており、(C)は独立
・講義形式と会話形式の問題音声が計3つ流れる
・それぞれの問題音声は2回ずつ放送される
・内容説明や内容真偽の選択肢問題
・社会・文化・科学など幅広い分野から出題
【感想】
・3つの音声は確かにすべて長い
・全体の内容理解はさほど難しくない
・細かい部分まで聞き取れていないと正解できない問題もある
・日頃から精読した文章のシャドーイングを地道にできているかが最重要
・テクニック面では問題と選択肢の先読みを短時間で効率的に行えるかがポイント
・2回も音声を流してくれるので、十分に準備すれば難易度は決して高くない
・きちんと準備した受験生であれば7, 8割は正解できるはず
問題音声は長いものだと5分ほど流れます。
聞き取れた単語の意味をつなぎ合わせて話の内容を想像する程度のリスニング力では対応できません。
根本的にリスニング力を強化する必要があります。
リスニング力の強化には音声を使った学習に取り組むことが不可欠です。ですが、その前提として、「正確無比な読解力があって初めて高いリスニング力がつく」ということを知っておく必要があります。精読と、精読した英文のシャドーイングを大切にしてください。
時間をかけてコツコツ積み上げればそんなに難しくないので、受験する生徒は早い時期から音声を取り入れた学習を始めましょう。